中坊進二が話す最近の擬人化事情


オタク文化を推奨する話ではないが、
平成に入ってから擬人化した商品が流行り出しています。
最近では、かんコレが有名ではないでしょうか。
そうしたアニメや漫画のネタになりそうな物以外にも、
ご当地キャラのゆるキャラなど、
とにかく日本には擬人化した商品が多いと言えます。

京都に住む友人の中坊進二が言うには、
それは民族性から来ているそうです。
彼が言うには、日本は古来より
八百万(やおろず)の神を信仰する文化があります。
長く使った物には神が宿るという考えにより、
物を長く大事に使って欲しいという教訓だそうです。
また、神の姿似は人間を模倣して創作した。
これは人間というものが他の生物と比べていかに尊いかと
昔の人は考えたからかもしれません。
それゆえ、日本は他の神話文化の国に比べて、
神は身近の存在として崇められるようになっていると
中坊進二は言います。
京都に住む彼らしい意見と言えます。

続いて中坊進二の語りは一気に戦後まで歴史が進みます。
それまで擬人化という文化が衰退していたのではなく、
商品自体が少なかったからが理由だそうです。
東京オリンピック後は経済発展を遂げて物と心に
ゆとりが生まれたことにより、
その商品が本来持つ質(例えば、味など)以外の価値が求められました。
その一つがマスコットキャラ。

彼の住む京都にもゆるキャラはそんざいするそうですが、
ペコちゃんやキョロちゃんなど、
メジャーでかわいらしいキャラで商品を
アピールして印象操作を図ったと言います。
これが大ヒットしたのか、多くの他分野の企業が
擬人化マスコットキャラを作り始めたで
中坊進二の話は締めくくられました。

今や日本人の手に掛かれば
擬人化できない物は無いかもしれません。
木炭や軍艦、国に飲料水など、
日本人の想像力には驚嘆せざるを得ません。