京都土産は和菓子だけではなく洋菓子も人気だと中坊進二は語る


京菓子といえば、八つ橋や満月(饅頭みたいなもの)、
わらびもち、味噌松風(焼き菓子の一種)が有名だと思う。
こうした歴史ある和菓子は外国人観光客の間でもかなりの人気がある。
しかし、中坊進二が言うには京都土産はこうした
“和”菓子だけに留まらないという。
時代の流れなのかもしれないが、文化とトレンドを融合した
新しいカタチのお菓子が誕生していると言うのだ。

京都土産で割と人気を集めているのが
『シトロン・シュクレ』のロールケーキだ。
特にレモンを使った各種洋菓子は看板商品として
多くの観光客が買っていく。
店頭でお土産用のお菓子を買う客もいれば、
カフェとしても利用する方まで様々だ。
こうした洋菓子店は趣ある京の都にそぐわない気もするが、
利用客の多くが風情よりも味を重視して
訪問しているのかもしれないと、中坊進二は語る。

伝統ある京飴を先進的に飛躍させているのが『Crochet Kyoto』だ。
製法こそ伝統そのものだが、その素材はグローバルに取り揃えている。
ピーチソーダやシナモン、アップルティー、ローズティー、
ペパーミント、ラムネ、メロン、ヨーグルトなど、
昔ながらの味だけでなく時代に合わせて
次々と新しいものを生み出しているのが特徴だ。

『一善や』の北白川夫人(※商品名)も観光土産として人気を博している。
メープルナッツ、オレンジ、チョコベリーの3種に
洋酒のきいたパウンドケーキを目当てに
遠方から来る客も居ると、中坊進二は語る。
最早、京土産としては全く関係のない代物だが、
おいしければ購入者は特に気に留めないのかもしれない。

このように京都は“古さ”だけを
売りにしているわけではない、と中坊進二は言う。
京都もヒトが住む街なので、
時代に合わせて最新のニーズを取り入れているのだ。